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Y.M. 開発研究部 2021年入社

■KJCへの入社のきっかけは何だったのでしょうか?どこに魅力を感じましたか?

学生の頃、有機化学を専攻していたこともあり、合成に力を入れていて、地元の九州圏内の会社といった点で興味を持ちました。また大企業ではないがゆえに仕事のやりがいを感じやすいと思った点と、小スケールのラボ検証からスケールアップまで経験することができる点に魅力を感じて入社を希望しました。

■現在携わっている仕事の内容について分かりやすく教えてください。

自社製品の製造プロセスの改善に携わっています。品質向上、コスト低減、環境負荷低減、増産の四つの大目標達成のために検討しています。研究部の役割としては、製造プロセスの確認実験やスケールアップに伴う課題の抽出・改善策の検証などがあります。現在、ラボ検証を行った新プロセスをプラントで試運転し、ラボ検証の再現性や製品品質への影響といった、収率や品質面に関しての分析を行っています。

■今の仕事のやりがいは何ですか?教えてください。

プラントスケールでのものづくりにおいて、ラボスケールでは感じることができなかった点を発見、勉強出来ていることです。特に、蒸留塔、攪拌装置、熱交換器など設備装置設計において理論的な根拠に基づいて設計選定されていることを知ったときはその奥深さに感動しました。私は化学工学の知識はなくゼロからのスタートでありますが、実際に現場を通じて経験することができる点は大きなやりがいの一つです。
また、生産技術開発の役割は収率や分離度向上などの改善検討が主で、新規事業のような派手さはないですが、ラボ検証での検証結果がプラントで反映された場合はすごくやりがいを感じます。

■仕事を進める上で、心がけている事は何かありますか?

研究の全体像を意識することです。例えば反応がうまくいった触媒を発見しても、次の精製工程での処理が難しく品質への影響があるならば採用することができません。こうしたトレードオフはつきものではあるのですが、企業での研究になると、コストや環境負荷、人体毒性など多くの制約が増えるため、実験を行う前のプロセス全体の把握は意識するように心掛けています。
また、困ったことや面白い発見を共有できる人脈を作ることも心がけています。他のテーマの人の話を聞くことで新しい発見があったり、その人の考え方が知ることができます。研究へのモチベーションにも繋がるため、遠慮なくディスカッションできる人脈をつくることは大切だと思います。

■今後の目標や抱負を聞かせてください。

ラボからプラントまで幅広く経験して知識を習得し、部署全体のレベルアップに貢献することです。最終的には自分が自信をもって携わったと言えるような、新製品や新技術の開発を行うことが目標です。

■学生へメッセージをお願いいたします。

研究部は20-30代の方が多く、気軽に相談したり自分の考えも発信しやすい環境だと思います。また、セミナーや学会などに積極的に参加しており、自分の興味のある分野があれば勤続年数に関係なく学術系のイベントには参加できます。大学との共同研究も行っており、新規技術の導入も積極的で研究者として成長できる環境だと思います。